本を読むのが遅い人、必読の一冊!『遅読家のための読書術』【熟読をやめよう!】


こんにちは、とりかなです!

みなさんは、こんな悩みを抱いたことはありませんか?

「読むのが遅いからなかなか本が読めない…。」





「『今日は読むぞ!』と思ったけど時間かかるしやーめた!」


こんな感じで本を読む機会を逃してしまうこと、ありますよね…?

今回ご紹介する本はそんな方々必読の一冊です!

何を隠そう、僕も本を読むのが遅くて悩んでいたのですが、この本を読んで世界が変わりました。



今回紹介するのはこちら!

印南敦史『遅読家のための読書術』ダイヤモンド社


僕は実際にこの本を読んでこう変わりました!

  • 本を読み終えるのが速くなった
  • 本を全部読まないといけないという思考がなくなった
  • 本を娯楽感覚で気楽に読めるようになった



この本には書名のとおり、「本を速く読む」方法が書かれています。

でも、単に速く読むためのテクニックを紹介した本ではないです。

本に対する向き合い方、気楽に読むためのメンタリティなど、根本的なところから説明してくれます。



この本を象徴するのはこちらの言葉。

遅読家というのは、読書に対する「真面目さ」を捨てきれない人のことです。

(下線は引用者による)

印南敦史『遅読家のための読書術』ダイヤモンド社 p.42





本書で使われている言葉で言い換えれば、熟読するのをやめようということです。


また、著者の印南さんは書評家でありながら遅読家で悩み続けていた過去があり、実体験だからこそ共感しやすい内容であることも本書の魅力です!



目次

読むのが遅い人は熟読するのをやめるべし!




「本は全部読もうとするから読めなくなるんだ!」




一度は聞いたことのあるセリフですよね。

でも、頭ではわかっていても実践するのはなかなか難しい。

「いや、どこを読めばいいんだよ!!」




と何度思ったことか。

本書では、熟読することが読むのを遅くする原因の一つとして書かれています。


ここからは、本書で紹介されている「熟読を避けるための方法・心得」を紹介します!




熟読しても覚えられることはたかが知れている

「頭に入っていないことのほうが多い」ということは、裏を返せば、「忘れていないものの中に、自分にとって大切な部分が凝縮されている」ということだからです。

印南敦史『遅読家のための読書術』ダイヤモンド社 p.31




「よっしゃ、この本を完璧にモノにしてやるぜ!」



と意気込み、集中して本を読んでも、その内容を一発で全部覚えることは不可能ですよね。

むしろ、数日間かけて読み終えたころには内容を覚えていなかったり…。



でも、本を読んでいて自分の中に刻み込まれるような言葉もあるはずです。

その言葉こそが、今の自分にとって大切な言葉。


いくら熟読しても、自分に必要ないと脳が判断したものはどうせ忘れるんです。

それなら、自分が本当に必要としているものだけを探すような読み方をしてもいいですよね。



本の内容を覚えようとしてはいけない!?

読書の本当の価値は、書かれていることの「100%を写しとる」ことではなく、価値を感じられるような「1%に出会う」ことにあります。

印南敦史『遅読家のための読書術』ダイヤモンド社 p.33



本を読む目的としてよくあるのは、



「本の内容を自分の頭にインプットするぞ!」



というものですよね。




たしかに、これは本を読む立派な目的です。


しかし、これを本の内容を全部頭に詰め込んで忘れない、と捉えると読書という行為が一気に重いものになります。



そうではなく、読書において大切なのは「1%に出会う」ことだと本書はいうのです。


「100%」ではなく「1%」。

「写しとる」ではなく「出会う」。



考え方をちょっと変えるだけで、読書が軽いものになりますね。



本を流し読みしよう!(フロー・リーディング)

音楽はカジュアルに楽しめるのに、どうして本を前にすると僕らは身がまえて、変に生真面目になってしまうんでしょうか? 音楽を聴くときみたいに、もっと気軽に受け入れるわけにはいかないんでしょうか?

印南敦史『遅読家のための読書術』ダイヤモンド社 p.42



音楽って、あまり覚えようとして聞くものではないですよね。

でも、好きなフレーズや歌詞はいつの間にか頭に刻み込まれている。

読書もそれと同じような「流す」感覚で行ってもいいのではないか、と本書は主張します。



流して読んでも、自分の中に残るものが1%でもあればそれでいい。

本ともそのくらいの気持ちで付き合えば、ため込むことなくどんどん流し込むことができるんです。



結果的に、読むのが速くなってたくさんの本を読むことができる。

そうすれば、様々な本から得た1%がどんどん積み重なっていきます。

この読み方を、本書では「フロー・リーディング」と称して、情報の溢れる現代における適した読書術として紹介しています。



熟読しないためのメンタルの作り方




「熟読しないことの大切さはわかったけど、まだどうしても抵抗があるよ!」



という方、安心してください。

本書では、そのメンタルを変える方法もしっかり紹介されています。


たしかに、読み始めるとどうしても熟読しちゃいますよね。

ここからは、どんな気持ちで本と向き合えばうまく熟読を避けることができるのかを紹介していきます。



読書は読者が主人公!

ただ、忘れてはならないのは、読書においては「読者」が主人公だということ。(中略)もっと自分本位でわがままに本と向き合っていただきたいのです。

印南敦史『遅読家のための読書術』ダイヤモンド社 p.116


この気持ち、意外に忘れがちですよね。

「せっかく買ったから全部読みきらないと」




「先の章が早く読みたいけど、順番に読まないと」




こういった気持ちが、読書に対するハードルを上げてしまっているかもしれません。

先にも書きましたが、読書において100%を写しとる必要はないんです。



1%に出会うための読み方をして、あとは気が向いたときに読む。

そんな読み方でも、ぜんぜんOKです。





読書の世界では、あなたが主役。

「本は自分を満足させるためにあるんだ!」




くらいの気持ちで読んでみましょう!



宝探し感覚で読め!

「価値ある1行」を意識しながら読むことには、読書に対するネガティブな感情をかき消す効果もあります。(中略)「1行」を探しながら読むようにすると、そこには冒険しかありません。

印南敦史『遅読家のための読書術』ダイヤモンド社 p.88


自分にとって価値のある一行を探しながら読み進める。

これは、「熟読しなきゃ」という思考を無くすのにうってつけの方法ですね。


例えば、巨大なショッピングモールで買い物をするとき、全ての商品をチェックしようとしたら、うんざりしてしまいますよね。

そうではなく、自分が見たいお店で、自分の欲しい商品だけを探すから買い物が楽しいんです。



本に関しても同じ。

膨大な文字をくまなく読もうとするのではなく、自分好みの言葉だけを探すようにすればいいんです。



自分が求めるものがある場所だけ読めばOKなんです。

読書中くらいは自分の世界に没頭して、ワガママにいきましょう!!



【まとめ】熟読をやめれば、読むのは自然と速くなる!


今回は印南敦史さんの遅読家のための読書術』をご紹介しました。


本を真面目に読みすぎないように!
熟読するのをやめて、自分に必要な部分だけ楽し
もう!



というのが今回のまとめになります!

本書には他にも、

  • 読書習慣の作り方
  • 流し読みを上手にする方法
  • 自分に合った本の選び方



など、読書好きにはたまらない内容がたくさん詰まっています。

これから読書量を増やすための方法が知りたい、もっと楽しく読書をしたいという方はぜひ本書を読んでみてください。

あなたの読書生活をさらに楽しく、充実したものにしてくれること間違いなしです!


最後までお読みいただきありがとうございました!


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この記事を書いた人

文筆家・ナレーター。大好きな本や言葉で培った感性を活かし、独自の視点で創作を行っている。読書を仕事にすることを夢見て日々奮闘中。

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