自分のために生きる【人生は思ったより短い】

こんにちは、とりかなです。

みなさんは今、「やりがいを持って生きている」と自信をもって言えますか?

基準は人それぞれですが、言い切れる人はそう多くはないのではないのでしょうか。
今日は、毎日が楽しくない、やりがいがみつからないという状況を脱却するための方法の一つを紹介します。

結論は、自分のために生きることです。

目次

「自分のために生きれる」のはあたりまえ?

「自分のために生きる」
何を当たり前のことを、と思われるかもしれません。

しかし、意識してみると、意外にも自分のために生きるというのは難しいものです。
今、私たちが自分のために当たり前にしていることをできない時代や文化も少なくないのです。

初代ローマ皇帝が望み続けたもの

今日は、古代ローマの政治家であり哲学者のセネカの著作、『生の短さについて 他二篇』からの言葉です。

神君アウグストゥスは、誰よりも多くの幸を神々が賜った人であったが、安らぎが与えられることを願い続け、国政から解放されることを求めてやまなかった。

(太字・下線は引用者による)

セネカ(著)、大西英文(訳)『生の短さについて 他二篇』 岩波文庫 p,19

やがていつかは自分のために生きたいという、この、虚妄ではあれ、甘美な慰みでみずからを慰めながら、彼は喜んで労苦に耐えていたのである。

(太字・下線は引用者による)

セネカ(著)、大西英文(訳)『生の短さについて 他二篇』 岩波文庫 p,19


初代ローマ皇帝アウグストゥスは、ローマ帝国の存亡を担い、強大な権力を持っていました。

本文の続きでは、

ありとあらゆるものが自分一人の意向で決まるのが分かっていた人、個々人や諸民族の命運を決したその人が、無上の喜びをもってみずからの絶大な権力をかなぐり捨てる日を夢見ていたのである。

セネカ(著)、大西英文(訳)『生の短さについて 他二篇』 岩波文庫 p,20

と表現されてます。
「神君」と呼ばれる権力者が望み続けても得ることができなかったもの、それは「自分のために生きる人生」だったのです。

いろいろな生き方を選べる現代

私たちは、歴史的に見ても人生の選択肢が多い時代に生きています。
移動や職業選択の自由もなく一生をすごす時代や文化もたくさんありました。

今後は、さらに情報やスキルが重視される社会になることが予想されるため、より自由な働き方、生き方ができるようになるかもしれません。
しかし、自由に生きるということは、自己責任で生きるということでもあります。

自己責任でリスクのある道を選ぶのは怖いです。
しかし、自分の「やってみたい!」という気持ちに嘘をつくことはもっと怖いです。

私たちは、アウグストゥスほどの重責を負っているわけではなく、彼に比べれば時間を生み出すことは容易です。
皇帝が手にできなかった権利を私たちは持っていると考えると、自分のために生きることが贅沢に思えてきます。

なにも、全てを投げ出して挑戦することはありません。
学生さんや会社に勤めている方は、空いた時間を使って自分のための生き方を試してみればいいんです。

例:とりかなの現状

僕は現在、フリーで仕事を受けて生活をしています。

その理由は、時間的自由を確保したかったからです。
僕が「自分のために生きる」ためには、自分の学びたい分野の知識をつける時間をもっと多く設ける必要がありました。

以前数か月フルタイムで働いていた時期がありましたが、「この生活の中で自分の満足のいく学びはできない」と判断した結果、仕事を続けることを断念しました。
その時の生活は収入こそ増えたものの、どうしても仕事をしている時間が惜しくなってしまったのです。

仕事の中で学ぶこともありましたが、自分が人生を通じて学びたいと思っていることとはズレていたんです。

現在は、時間的な自由を得た代わりに、仕事をとれなければどんどん収入が減るという生活です。
しかし、今の生活はとてもやりがいがあって楽しいんです。

自分のために学び、それを活かして生活を向上させる。
そんなサバイバルに近い感覚にとてもやりがいを感じています。

世間的には評価されづらい生き方かもしれませんが、自分にはとても合っている生き方だと思っているし、納得のいく生き方です。

まとめ

最近では大企業が新たな雇用形態を導入したり、副業を認めたりと、自由な働き方への動きが活発化してきました。
コロナ禍を通じて、社会は大きく変わろうとしています。

これは個人単位でみても大きな影響を受ける出来事だと思います。
事実、僕の周りでも働き方が変わったり、転職したりする知人が数名いました。

言ってしまえば、僕がこのブログを開設したのも自粛期間の時間を使って自宅でできる新しいことをしてみたいと考えたからです。

個人により多くの自由が認められていく中で、その自由を有効活用してどうやって「自分のために生きる」のか。
これを追求すれば、やりがいのある楽しい人生のヒントが見つかるのではないでしょうか。

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この記事を書いた人

文筆家・ナレーター。大好きな本や言葉で培った感性を活かし、独自の視点で創作を行っている。読書を仕事にすることを夢見て日々奮闘中。

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